
GodotゲームをiOSへ移植する
GodotゲームをiOSへ移植する
Summer EngineはGodot 4と互換があるのでエンジンの側は馴染みがある。iOSの側はAppleの手続き、署名、タッチの設計だ。
Summer EngineでGodotのゲームをiOSへ持ち込むとは、権利のあるゲームをGodot 4互換のエンジンで作り直し、App Store Connectを通して出すことだ。作り直しは短い。人が驚くのはAppleの工程のほうだ。
Godotから来る開発者は、iOSでたいてい同じ三つの壁に当たる。書き出しのテンプレートと署名、もともと設計されていなかったタッチ操作、そしてコードではなく説明文が原因の審査の却下だ。どれもエンジンの問題ではない。だから移植そのものよりも確認の一覧のほうが重要になる。
Summer EngineはGodotの上流に追随し、百万行を超える独自コードを持つ完全な独自エンジンだ。デスクトップ、モバイル、web、コンソールへ書き出す。C++とGDScriptはどこでも動き、C#もiOSで動く。C#のない対象はwebだけだ。
Appleの工程を順番に
年99米ドルのApple Developer Programに入る。MacにXcodeを入れる。App ID、配布用の証明書、App Storeのプロビジョニングプロファイルを作る。iOSのビルドを書き出し、生成されたXcodeのプロジェクトを開き、バンドル識別子と署名のチームを設定し、アーカイブしてApp Store Connectへ上げる。TestFlightで実機で試す。スクリーンショット、説明、年齢レーティング、プライバシーポリシーのURL、プライバシーマニフェストを揃えて審査へ出す。
キーボード向けに作ったゲームのタッチ操作
Godotのプロジェクトの多くは、キーボード入力のデスクトップから始まる。iOSでは、画面上にゲームパッドを描くのではなく、動作をジェスチャーへ割り当てる。タップ、長押し、スワイプ、ドラッグでたいていの設計は賄える。操作の対象は最低でも44ポイントの幅にし、プレイヤーが見る必要のある画面の部分から指を遠ざけ、安全領域の余白を尊重する。コントローラ対応は必須ではなく追加の経路として足す。
コードで扱う端末の挙動
アプリの中断を扱う。フォーカスを失った時点で保存し、電話やロック画面が進行を奪わないようにする。音声の割り込みときれいな復帰を扱う。UIを安全領域に固定して複数の画面比率と切り欠きに対応する。メモリに注意する。iOSは予算を超えたアプリを終了させるからだ。最初の三十秒だけを計るのではなく、数分にわたる持続したフレームレートを試して熱による性能低下を捉える。
よくある却下の原因
却下はたいていビルドではなくストアの掲載情報から来る。ゲームと一致しないスクリーンショット、エラーを返すプライバシーポリシーのリンク、不完全なデータ収集の申告、ビルドに見える仮のコンテンツ、Appleのアプリ内課金の外で処理されるデジタルの購入だ。申請前にそれらを直せば、たいていのゲームは一回目か二回目で通る。
よくある質問
Godot形式のプロジェクトをiOSへ書き出すのにMacは必要か
必要だ。署名とアップロードにはXcodeが要り、XcodeはmacOSでしか動かない。最後のビルドの工程だけなら、借りたMacや遠隔のMacでも足りる。
Summer EngineはGodotのフォークか
違う。Godot 4と互換があり常にGodotの上流に追随するが、百万行を超える独自コードを持つ完全な独自エンジンだ。
iOSのビルドでC#は動くか
動く。C#はiOSで対応している。C#が使えない対象はwebだけで、C++とGDScriptはすべての対象で動く。
App Storeにゲームを出すにはいくらかかるか
Apple Developer Programが年99米ドルで、加えて売上へのAppleの手数料がある。Summer Engineはロイヤリティを課さない。
同じプロジェクトをAndroidとSteamにも出せるか
出せる。一つのプロジェクトがデスクトップ、モバイル、web、コンソールへ書き出す。ストアごとに署名、説明文、入力の作業は要るが、ゲームそのものは一か所にとどまる。
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