
3DSゲームをSteam Deckへ移植する
3DSゲームをSteam Deckへ移植する
権利のある3DSゲームをSummer Engineで作り直し、1280x800の携帯機でゲームパッドだけで快適に遊べるSteamのビルドを出す。
3DSゲームのSteam Deckへの移植とは、権利のあるゲームをSummer Engineで作り直し、Deckに適したビルドをSteamで出すことだ。Steam Deck専用のストアはない。DeckはSteamのゲームを動かすので、移植の行き先はSteamであり、Deckは設計対象のハードウェアの想定になる。
携帯機から携帯機への移植は、このクラスターで最も自然な組み合わせだ。プレイヤーは端末を手に持ち、画面の近くに座り、物理のボタンとスティックを使う。27インチのモニターでは通らなかった文字の大きさとUIの密度が、ここでは再設計なしで通ることが多い。
Deckには固有の条件がある。16:10の1280x800のディスプレイ、コントローラ前提の入力、Linuxを基にしたOS、電力の予算、そして即座のサスペンドと復帰だ。それらを正しく満たすことがVerifiedのバッジにつながる。
1920x1080ではなく1280x800の16:10
Deckの画面は1280x800で、16:9ではなく16:10だ。UIが16:9向けに組まれていると、レターボックスか要素の見切れが起きる。比率にきちんと対応し、既定の解像度をネイティブのパネルに合わせて、コンポジタが出力を二重に拡大しないようにする。低めの解像度は有利にも働く。3DS時代のアートは高さ800ピクセルなら1080pよりずっと拡大が少なくて済み、浮いたGPUの予算をフレームレートに回せる。
ゲームパッド前提と、7インチで読める文字
Deckにはスティック、フェイスボタン、ショルダー、トリガー、トラックパッド、ジャイロ、タッチ画面があるが、プレイヤーが画面上のものを呼び出さない限りキーボードはない。すべてのメニュー、すべての入力、すべての文字入力欄がコントローラだけで届く必要がある。Steam Inputで既定のコントローラ設定を出荷し、起動した瞬間から遊べるようにする。その上で実機の7インチのパネルでフォントの大きさを確認する。小さな文字は携帯機の移植が悪く感じられる最大の原因だ。
Linuxネイティブか、ProtonでのWindowsか
Steam DeckはLinuxを基にしたシステムで動き、たいていのWindowsのビルドをProtonの互換層で動かす。有効な選択肢は二つある。Linuxのネイティブビルドを書き出すか、Windowsのビルドを出してProtonで正しく動くことを検証するかだ。どちらも正当で、どちらもVerifiedになりうる。プレイヤーが実際にダウンロードするほうを検証し、両方出すならDeckが検証したほうを選ぶようにする。Summer Engineは同じプロジェクトからWindows、macOS、Linuxのビルドを書き出す。
電力、サスペンド、Verifiedの確認項目
Deckのプレイヤーは電池の持ちを気にするので、控えめな消費で安定した60フレーム毎秒のほうが、90分で電池を空にする上限なしのフレームレートよりよい。フレームの上限と解像度のスケールを足す。サスペンドと復帰を扱う。プレイヤーはレベルの途中でDeckを眠らせ、まったく同じ場所に戻ることを期待する。ValveはDeck Verifiedのために、コントローラ対応、既定の設定、文字の読みやすさ、追加のランチャーや設定画面なしの起動を確認する。上限とネイティブの比率と完全なコントローラ対応を備えた3DSの作り直しは、設計上その大半を満たす。
よくある質問
Steam Deck専用の公開先ストアはあるか
ない。Steam DeckはSteamのゲームを動かすので、Steamで公開しDeckのハードウェアに向けて設計する。その後Valveが、コントローラ対応、既定の設定、読みやすさ、起動時の挙動に基づいてSteam Deck VerifiedまたはPlayableの評価を審査する。
Steam Deckの移植はどの解像度を狙うべきか
ネイティブのパネルは1280x800で、比率は16:10だ。16:9の配置をレターボックスにするのではなく16:10へきちんと対応し、出力が二重に拡大されないよう既定をネイティブ解像度にする。
Steam DeckにLinuxのビルドは必要か
必ずしも必要ではない。DeckはたいていのWindowsのビルドをProtonで動かし、WindowsのビルドでもVerifiedになりうる。Linuxのネイティブビルドも問題なく、Summer Engineは一つのプロジェクトからWindows、macOS、Linuxを書き出す。プレイヤーが実際に受け取るビルドを検証する。
3DSゲームがSteam Deckとよく合うのはなぜか
どちらも携帯機だからだ。プレイヤーは端末を近くで持ち、物理のボタンとスティックを使い、短い時間で遊ぶ。高さ240ピクセルの画面向けに作られたアートも、1080pのモニターより高さ800ピクセルのパネルのほうがずっと拡大が少なくて済む。
Verifiedの評価をたいてい妨げるものは何か
7インチで読めない小さな文字、キーボードを要求するメニューや入力欄、既定のコントローラ設定がないこと、ゲーム開始前のランチャーや設定ウィンドウ、対応していない画面比率だ。審査に出す前に直す。
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