Back to Blog
·Summer Team

AIで2Dゲームを作る方法(ステップバイステップ、2026年版)

2026年にAIを使って本格的な2Dゲームをゼロから作るための初心者向けガイド。テンプレートを選んでAIに指示を出し、プレイテストして改善し、Steam・モバイル・Webに書き出すまでを解説します。

AIで2Dゲームを作る方法を解説するガイドの多くは、プロンプトを打ち込んだところで終わっています。一文を入力すると何かが生成されて、記事もそこで終わる。本当に難しい部分、最初のラフなバージョンを実際に楽しめるゲームに仕上げる工程が丸ごと抜け落ちています。

これはそのより踏み込んだ版です。小さなゲームをまっさらな状態から一つ作り上げます。部屋を探索して敵と戦い鍵を拾う見下ろし型アドベンチャーです。退屈な部分を直してリアルなビルドを書き出すところまで全部やります。書き出しを含め、このガイドの内容はすべて無料枠で動作します。例として Summer Engine を使います。Godot 4 と互換性のある実際のプロジェクトを生成するツールです。ただし、ここで紹介するデザインの考え方はどのAIネイティブエンジンにも通用します。

ブラウザツール・AIネイティブエンジン・AIアシスト型 Unity など、2Dゲームを作る方法の違いから先に知りたい場合は How to Make a 2D Game with AI を読んでから戻ってきてください。このガイドは実際にプロジェクトを作るステップを知りたい方向けです。

作るもの

小さな見下ろし型アドベンチャーです。4方向に動けるプレイヤー、扉でつながった2〜3の部屋、数種類の敵、鍵と鍵のかかった扉のパズル、そしてヘルスバー。コアとなるアイデアをすべて学ぶには十分で、完成させられるくらいコンパクトな規模です。

なぜ見下ろし型でプラットフォーマーではないのか。プラットフォーマーはジャンプの物理挙動で成否が決まり、その感触を調整するのは初心者にとって最も難しい作業です。見下ろし型の移動は懐が深いので、重力と戦う代わりに楽しい部分に集中できます。同じプロセスはプラットフォーマーにも適用できます。Make a Platformer with AI ではそのジャンルを直接扱っています。

ステップ 1: 白紙ではなくテンプレートから始める

初心者がよくやる最大のミスは、何もない状態からすべてをAIに作らせようとすることです。そうすると一つ変更するだけで壊れてしまう脆いものができあがります。

代わりに、そのジャンルの骨格がすでに組まれているテンプレートから始めましょう。2Dアドベンチャーや見下ろし型テンプレートには、動くプレイヤー・追従するカメラ・コリジョン・AIが理解できるシーン構成がすでに入っています。編集しているのは、すでに動くゲームです。

Summerでは テンプレートギャラリー からこれを選べます。見下ろし型またはアドベンチャーテンプレートを開いて実行してみてください。プロンプトを一言も打つ前に、キャラクターが部屋の中を動いているはずです。その動く状態のベースが、以降のすべてのステップの土台になります。

ステップ 2: 一つの明確なパラグラフでゲームを説明する

テンプレートの上に、作りたいゲームを説明します。コツは、ループと勝利条件は具体的に、残りは曖昧に書くことです。細部はAIに埋めてもらい、後から修正します。うまく機能するプロンプトの例を挙げます。

見下ろし型のピクセルアートアドベンチャー。プレイヤーはつながった3つの部屋を探索する。各部屋にはプレイヤーを追いかけて接触時にダメージを与えるスライムが1〜2体いる。プレイヤーはスペースバーで剣を振れて、ハート3つ分の体力がある。一つの部屋に鍵がある。プレイヤーが鍵を持つまで、3部屋目への扉は施錠されている。最終部屋に到達して宝箱に触れるとゲームクリアになる。

このプロンプトが何をしているか注目してください。ジャンル、コアループ(探索・戦闘・鍵探し・扉解錠・クリア)、入力、そして明確な勝利条件と敗北条件を定義しています。ダメージの数値・敵のスピード・部屋のレイアウトは指定していません。それはプレイして感覚で決めるもので、事前に予測するより実際に調整する方がずっと楽です。

これを送ると、AIは部屋・敵の挙動・剣・ヘルスシステム・鍵のロジックをプロジェクト内の実際のノードとスクリプトとして構築します。これがAIネイティブエンジンとブラウザのお試しツールを分けるポイントです。出力は自分が所有する本物のプロジェクトであって、ホストされたデモではありません。なぜそれが重要かについては Can You Really Make a Game with AI で詳しく解説しています。

ステップ 3: すぐに動かして自分がプレイするところを観察する

AIが完成させた瞬間に実行してください。コードを読んだり何かを調整したりしないでください。2分間ゲームをプレイして、自分の手と目が何をしているかに注意を向けます。確認するのは3つです。

  • 壊れているもの。 剣が判定されない。敵が壁を通り抜ける。鍵が扉を開けない。これらはバグです。
  • つまらないもの。 敵が遅すぎて脅威にならない。戦闘が単調なボタン連打で抑揚がない。部屋ががらんとしている。これらはデザイン上の問題であり、バグよりも重要です。
  • 欠けているもの。 敵にヒットしたときのフィードバックがない。ダメージを受けたかどうかわからない。ゲームクリア画面がゲームのフリーズで表現されているだけ。

気づいたことをメモしてください。このリストが実際のやることリストであり、プレイ前に立てたどんな計画よりも役に立ちます。

ステップ 4: 小さな1変更ずつのプロンプトで修正する

ここが作業の中心です。ルールはプロンプト1本につき変更は1つです。大きな複合プロンプトを送るとAIが多くのシステムを同時に触るので、何かが壊れたときに原因を特定できません。小さなプロンプトは追跡可能です。リストをたどって、各項目を1行のリクエストに変換してください。

剣の振りがすぐ隣にいる敵に当たらない。ヒット判定をもっとゆるめにして。

スライムが簡単すぎる。移動速度を50パーセント上げて、最初の部屋にスライムをもう1体追加して。

プレイヤーがダメージを受けたとき、赤くフラッシュして少しノックバックするようにして。ヒットしたことがわかるように。

敵が死んだとき、ポップエフェクトを再生してプレイヤーが拾えるコインをドロップして。

ゲームがフリーズする代わりに、「You Escaped」と表示してもう一度プレイするボタンのあるクリア画面を追加して。

プロンプトを送るたびにゲームを実行して、その1つの変更を確認してください。もし悪化したなら、そう伝えればAIが修正します。プロンプトを打ってプレイして反応するというこのタイトなループが、AIでゲームを作ることの全てです。実装はAIが担い、センスはあなたが提供します。

正直に言うと、AIが最初のリクエストを完璧にこなすとは限りません。特にタイミングや感触に関するものは何度か送り直すことになります。一番重要なメカニクスについては「もっとキビキビ」「もっとゆっくり」と2〜3回やりとりするのは普通のことです。そのやりとりは正常であり、人間のデベロッパーが調整するときも同じです。

ステップ 5: ゲームらしさを生む要素を追加する

動くループはまだゲームではありません。その差を生むのは「ジュース」、つまりアクションを気持ちよくする細かい演出です。AIで追加するのは簡単で、プレイヤーが記憶に残すのはこういう部分です。一つずつ追加してください。

  • 剣の振り、敵へのヒット、コイン取得、ダメージ受けの効果音。
  • 敵にヒットしたとき、またはダメージを受けたときの短い画面シェイク。
  • ダメージを受けるとハートが目に見えて減るヘルスUI。
  • 鍵とコインのスパークル、そしてループするBGM。

これらのアセットを自分で作る必要はありません。AIネイティブエンジンはプレースホルダーのスプライト・効果音・音楽を生成できますし、後から自分のファイルに差し替えることもできます。大切なのはジュースが何をするかを体感することです。ヒット時に画面シェイクを追加してもう一度プレイしてください。戦闘が即座に2倍気持ちよく感じられます。ロジックは何も変えていないのに。

ステップ 6: AIが苦手なことはエディターで行う

AIはシステムの構築とスクリプトの記述が得意です。苦手なことが2つあります。目で見てレベルをレイアウトすることと、感触がぴったりになるまで一つの数値を調整することです。どちらもエディターの方がプロンプトより速いです。SummerはゴダGodot 4 と同じフルエディターを提供しているので、実際に使えます。

  • 部屋を手で描く。 タイルマップツールで壁・装飾・通路を配置してください。レイアウトを50回プロンプトで説明するより、5分間塗る方が面白い空間を作れます。
  • インスペクターで数値をチューニングする。 プレイヤーの移動速度やスライムのダメージを変更してください。数値をドラッグして実行して、またドラッグする。プロンプトより速く、各値が何をするかも学べます。
  • ものを正確に配置する。 鍵・宝箱・扉を置きたい場所に正確にドラッグしてください。

ここが初心者が飛ばしがちな、飛ばしてはいけない部分です。ノードとインスペクターを少し理解するだけで作業速度が劇的に上がります。2クリックでできることをAIに頼まなくて済むようになるからです。AIとエディターがどう連携するかについては Best AI Tools for Godot で詳しく扱っています。

ステップ 7: 自分以外の人にプレイテストしてもらう

あなたはこのゲームを50回プレイして、鍵がどこにあるか知っています。初めてのプレイヤーは知りません。友人にビルドを渡して、助けずに見ていてください。自分で1時間プレイするより、他人がプレイするのを5分見ている方が多くを学べます。扉を見逃し、違うキーを連打し、あなたが当然だと思っていたコインを無視する。その混乱一つ一つが直すべき点です。大抵は一つのプロンプト(鍵のかかった扉に矢印を追加して)かエディターの小さな調整で済みます。

ステップ 8: ゲームを書き出す

楽しくなったら公開しましょう。ここがツール選びが最も大きく影響する場面で、無料と有料の正直な分かれ目でもあります。

Summer Engineでは、Windows・Mac・Linux・モバイル・Webへの書き出しが無料枠で利用できます。ウォーターマークも収益分配もありません。itch.ioに置いたり友人に送ったりゲームジャムに提出したりできる本物のビルドファイルが手に入ります。書き出しパイプラインはGodotと同じなので、特定のホストプラットフォームに縛られません。ビルドからストアフロントまでの手順は How to Publish a Game on Steam で解説しています。一方、ブラウザAIツールはゲームをそのサイト上に留めます。手軽なシェアには問題ありませんが、売ることを考えたときに行き詰まります。

実際にどう進むか、正直に言うと

最初の1時間でラフだけど遊べるアドベンチャーが完成します。その後の数セッションは地味な中間工程です。当たらない剣を直し、敵のスピードを調整し、ヒットを実感できるフィードバックを追加し、歩き回りたくなる部屋を作っていきます。どれも難しくはありませんが、これが作業であり、AIはそれを省くのではなく加速してくれます。

AIが本当に変えるのは、試みるコストです。ダメなアイデアはかつてテストできるようになるまで1日のセットアップがかかりました。今はプロンプト1本とプレイ1回で済みます。そして何が楽しいかを見つける唯一の方法は多くのことを試し、感触のいいものを残すことです。

最初の2Dゲームの次に何を作るか

見下ろし型アドベンチャーの感覚がつかめたら、同じループがより大きなバージョン(本格的なボスとインベントリ付き)へ、パズルゲーム・デッキビルダー・プラットフォーマーといった別ジャンルへ、あるいは3Dへとスケールアップします。3Dについては Make a 3D Game with AI で扱っています。どのジャンルも独自のテンプレートから始まります。メカニクスは変わります。ループは変わりません。

作り始める

これを理解する一番の近道は、一度やってみることです。見下ろし型テンプレートを選んで、ステップ2のプロンプトを貼り付けて、1時間以内にゲームをプレイしてください。Summer Engine は無料で、Godot 4 と互換性のある本物のプロジェクトを生成し、ウォーターマークなしでSteam・モバイル・Webに書き出せます。開いて、アドベンチャーを説明して、退屈な部分を直し始めてください。その最後の部分がすべてであり、それが楽しい部分です。

Frequently asked questions

プログラミング未経験でもAIを使って2Dゲームを作れますか?

作れます。コードを書いたりエンジンの知識がなくても、動くゲームを完成させることができます。作りたいものを普通の言葉で説明すれば、AIがプロジェクトを組み上げます。必要なのはデザインの判断力です。何が面白いかを見極め、違和感に気づき、正しい改善を求める力です。それはこのガイドで解説するプレイテストを通じて身につきます。

AIを使って2Dゲームを作るのにどのくらい時間がかかりますか?

テンプレートといくつかのプロンプトがあれば、最初のプレイアブル版は15〜60分で完成します。公開できる小さなゲームに仕上げるには週末から数週間かかりますが、その時間のほとんどはシステムの構築ではなくプレイテスト・アート・仕上げに使います。AIが省いてくれるのは面倒な初期設定であって、デザインの作業ではありません。

AIで2Dゲームを作るのは無料ですか?

Summer Engineであれば無料です。無料枠でビルド、エディター、Steam・モバイル・Webへの書き出しが使えます。ウォーターマークも収益分配もありません。大規模なプロジェクトでより多くのAI使用量が必要になった場合のみ、課金が発生します。ブラウザベースのAIツールも無料枠を提供していますが、ゲームがそのサイト上でしか動かない制約があります。

コーディングを学ぶ必要はありますか?

小さな2Dゲームを公開するだけなら必要ありません。スクリプトはAIが書きます。ただし、ノード・シーン・変数の仕組みを少し理解していると作業速度が大幅に上がります。AIが書いたコードを読んでエディターで数値を一つ調整したり、バグを正確に説明できるようになるからです。Summerは Godot 4 と互換性のある標準的なプロジェクトを生成するので、学んだことはすべてそのまま活かせます。

最初に作る2Dゲームはどんなものがいいですか?

見下ろし型アドベンチャーか、1画面完結のアーケードゲームがおすすめです。どちらも小さくて明確なコアループを持ち、プラットフォーマーのように精密な物理チューニングを必要としません。最初のプロジェクトでは、オンラインマルチプレイヤー・複雑なプロシージャル生成・長大なストーリーは避けましょう。一つのメカニクスを選んで、それを気持ちよく動くように仕上げることに集中してください。